昨年、7月開講された“RED ACTION CLUB養成部”ですが、現在1期生・2期生が日々レッスンに励んでいます。
今回は、新堀代表とアクションクラス専任講師上田先生に、お話を伺いました。
――まず、研究生全体のレッスンへの取り組みについての感想をお聞かせ下さい。
上田(以下「上」)「そうですね、僕が感じたのは、皆今風(?)の若者にはない“意志”があるということです。目標に向かって、ひとつひとつ地道に克服しようとする意志ですね」
新堀(以下「新」)「そうだね。アクション俳優目指し、とにかく養成部のオーディションを受験した、オーディションを合格した、という所までは、まぁよくある話。ところが、実際に授業を受け始めると、なにもかも初めてのことばかり。想像とは、大違い」
上「体操やアクロバット経験のある者も、かなり戸惑う。アクションは演技ですからね」
新「もちろん、体操や格闘技系の技術は、アクション俳優として強い武器になる。でもそれも、演技が成立した上でのことだからね」
――1期生は、入所して10ヶ月目に入ったわけですが?
上「日々増す度に、表情や取り組み態度が向上したように感じます」
新「アクションは非日常的なものだね。その“非日常的なもの”を、貪欲に学びたいという姿勢が、日に日に強くなっていると思う」
上「メンバーとの稽古に参加する中で、プロ意識を持ち始め、更に意志が高くなったと思います」(※6ヶ月を過ぎた頃から、メンバーの稽古にも参加している)
――研究生全体の雰囲気はいかがですか?
新「みんなとにかく明るいね。それから、仲がいい」
上「ええ、ライバルであるという競争意識を持ちつつ、個性を認め合って助け合う、互いに向上しようとする仲間意識が、レッスンの雰囲気を盛り上げていると思いますよ」
新「2期生もすんなりとけ込めたね。とにかくみんな、真面目で熱心。俺なんか、今でも練習は嫌いだけど」(一同・笑)
――研究生への希望はありますか?
新「“俳優”か“アクション俳優”かの岐路はあるけど、アクション、特に時代殺陣は俳優としてのスキルに必要不可欠なもの」
上「女優さんにも重要です」
新「どんなシーン・設定にも対応できる柔軟性を、身につけて欲しいな」
上「現状に満足しない向上心を、持ち続けて欲しいです」
新「そして、アクション俳優としての“誇り”“プライド”と自信を持てるようになって欲しい」
上「それから、研究生の要望も聞いていきたいですね」
――1期生は、卒業公演を迎えるわけですが?
新「養成期間はひとつの目安。卒業公演は、いわば卒業試験です。それを越えて、ようやく最初のスタート地点」
上「最初に話しましたが、とにかく意欲が高いので、教えたいことがありすぎる。時間がいくらあっても足りません。この1年間で身につけたものを、卒業公演で少しでも表現出来ればと思います」
新「2期生も後期に入るわけですが、基本を尊重しつつも演技として幅広く柔軟に対応出来る(※レッドのコンセプトでもある)カリキュラムにどんどん進んでいくので、貪欲に学んで欲しいと思います」
1期生の卒業公演は8月予定。たいへん楽しみです。
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